「う」
【うーまくー】(方言)
わんぱくの意。「く」にアクセントを置くとそれっぽく聞こえます。男女問わず元気でやんちゃで、ときにはちょっとやりすぎてしまう子どもに対して使います。対象年齢は幼児から小学校低学年のイメージ。
「もー本当にあんたはうーまくーなんだからー。やれやれ。」的に、比較的好意的な意味で使われます。ある意味褒め言葉。子ども時代はうーまくーでいいんです!
【うーとーとー】(風習)
上手な和訳が思いつきませんが、お仏壇(トートーメー)やお墓の前で手を合わせてお祈りすることを指します。「う」にアクセントがつきます。4月から5月にかけて行われるシーミー(清明祭)や、旧盆(ウンケー、ウークイ)のときには、お墓や仏壇の前に親族集まって、ご先祖様にうーとーとーします。
【ウンケー】(風習)
沖縄では旧暦の7月13日から15日が、お盆になります。旧盆初日の、ご先祖様をお迎えする日のことを「ウンケー(迎え)」と言います。
旧盆が近づくと、沖縄のスーパーや商店街は旧盆セールが始まり、食材や仏壇のお飾りなどいろいろなものが売られます。そしてこの料理の準備がまた大変で、特に女性陣は前日までにお供え物の果物やお花やお線香など必要なものを買い集め、またお盆料理の準備のために、朝早くから台所に立っています。
近年の傾向としては、ファーストフード店やコンビニ、町のお弁当屋さんでもお盆料理、特にオードブルなどの仕出しを受け付けており、それを利用する家族も増えてきました。もちろん手作りの料理も美味しいですが、料理の手間を省いて、親族そろっていろいろな昔話に花を咲かせる時間を作ることも必要だと思います。
【ウークイ】(風習)
旧盆の最終日を指します。ご先祖様をグソー(あの世)にお送りする日。ちなみに2日目は「ナカビ、ナカヌヒー(中日)」と言います。
旧盆最終日にて最大のイベントの日であり、お仏壇のある家では、お正月以上の忙しさで料理が準備されていきます。親戚宅を回り、それぞれの仏壇(トートーメー)にうーとーとーを行い。お中元を渡していきます。夜は仏壇がある自宅、または親族の家に集まり、ごちそう(クワッチー)を食べます。そして最後にウークイ(お送り)をするのです。
→【関連語】くわっちー、グソー
ウークイのやり方は地域によってもだいぶ異なりますし、各家庭でもそれぞれ違います。昔はどうかわかりませんが、絶対にこのやり方でなくてはならん!ってのはないです。その家の一番の年上の人(しーじゃ)が言うとおりにやったらよいです。お線香をあげて、みんなでうーとーとーをして、それからお線香やお供え物を玄関の外に出して、またそこで皆でうーとーとーする。それから部屋に戻り、仏壇から下げた料理や果物などをまたみんなで食べる。というのがだいたいのパターンだと思います。
子どものころのウークイの楽しみは、もらったお中元をみんなで開けて、中身を山分けすることでした。ジュースやお菓子だとテンションが上がるのですが、油や素麺だとガッカリした記憶があります笑。行儀悪いですが、熨斗をビリビリーって一気に破るのが快感でした。
【うちかび】(風習)
漢字では打ち紙と当てます。グソーにおける紙幣のこと。
見た目はお金が入った封筒に見えますが、もちろん中身はただの紙です。5月ごろのシーミー、8月ごろのお盆の時期は、県内各スーパーなどでよく売られています。
ご先祖様がグソーでお金に困らないようにという願いをこめて、うちかびを燃やすのですが、小さいころは本当にお金を燃やしているの??といつもハラハラして見ていました。
【うちあたい】(感情表現)
日本各地の方言の中には、標準語で表現しにくい言葉も多いと思います。「うちあたい」も、標準語では表しきれない沖縄方言の代表格です。強いて言うなら、「胸の内側に当たる」「心当たりがある」「身に覚えがある」とでも訳しましょうか。
何かの出来事や、誰かの言葉に対して、「はっとする」「ギクッとなる」「自分のことを言われているみたいで胸が痛い…」といった状況で使います。
私と同じ40代のみなさん、毎年健診を受けていますか?今うちあたいしたそこのあなた!ちゃんと受けてくださいよー!

【うふそー】(悪口)
おっちょこちょい、あわてものの意。ちょっと相手を馬鹿にするようなときに使います。いわゆる「天然」とはちょっと違うニュアンスです。
「あいつ本当にうふそーだな」と言うと、悪口に捉えられるかもしれないので、冗談を言い合えるような友人や家族以外では、使わないほうが無難だと思います。
昔読んだ本では、沖縄では末っ子のほうが「うふそー」になる傾向が強いとのこと。当たってます笑

今回は以上です。よければその他の記事もご覧下さい。
それでは、グブリーサビラ!(またねー)
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