看護学生の病院実習を通して思うこと

看護のお仕事
Sponsored Links

ハイサイ! 沖縄ナースマンのゆーじん(@YJ_nurseman)です。

 

うちの病院に看護学校の一年生が実習にやってきました。もうなんか毎度のことですがとにかく初々しいっ!
お願いだからこのままキラキラしていてねと願いながら周りのナースを見ると…。無理かー、いつかはこんなふうに腹黒く染まっていくんだなー。と、鏡に映った自分を見て思いました

ゆーじん
ゆーじん

それでは「ナステート」始まります!

Sponsored Links

看護師になるためには

四年制大学への進学

私は正看護師(正看)の免許を持っているので、正看を取得することを前提に話を進めていきます。

看護学校は大きく分けて2つあり、四年課程の大学か、三年課程の看護専門学校または短大です。基本的に勉強の内容は同じです。大学は一般教養などの科目が多く、卒業研究も必須です。また病院に就職した場合、四大卒のほうがやや給料が高いのが基本です。また将来的に認定看護師や専門看護師を取得したり、大学院で博士課程を修めることができれば、より高度な看護の提供や、教育者としての道を歩くことができます。これらが四年制看護大学への進学のメリットといえます。

 

専門学校・医療短大への進学

対して三年課程の看護専門学校や医療短大を選ぶメリットもあります。一番は大学と比べて、短い期間で免許取得ができるということでしょう。また一度社会人を経験して看護学校に入りなおすパターンもよくありますが、その際に大学受験のハードルが現役生と比べると高いといえるでしょう。

そのため比較的入試難度の低い専門学校を選択することが多いです。しかし最近ではどこの専門学校も人気が高く、それに伴い入試のレベルも上がっています。しっかり勉強しないと入るのが難しくなった学校も増えてきました。

ちなみに卒業後に受験する看護師国家試験の合格率は四大卒でも専門卒でも差はありません。

 

病院とはブラック企業である(諸説あり)

すべての病院がそうだとは言いません。しかし基本的にはブラックです。

特に外来や病棟などで交替性勤務している看護師さんたちは、本当に毎日その身と心を削り取りながら、目の前の患者さんのために働いています。夜勤は長く続けると本当に命を削り取られる感覚に陥ります。また看護師同士のタテとヨコの人間関係には、誰もが一度は(いや何度も)悩み、逃げ出したいと思うことでしょう。

 

病院での看護実習で試される精神力

そんな看護の現場に、まだ右も左もよくわからない子羊のような学生さんたちが放り込まれるのです。看護学校の教員と病棟指導者に挟まれて、終わりが見えないレポートを書き続け、ろくに休憩もできず、嫌いな人とのグループワークに耐えて、睡眠時間も確保できず、自習中は爪も伸ばせず髪も染めれずおしゃれもできず、毎朝ベッドから起き上がれなくなりながらも、朝の7時ごろには実習先に到着するんです。

正直、新人時代にも戻りたくないですが、学生時代にはもっと戻りたくないです。(いや、やっぱり新人時代も絶対いやだっ!!)

 

現在の看護学生さんに思うこと

教員たちの憂鬱

医療系専門学校は、仕事の対象が人間だけあって、その職務には重たい責任があるということを教える必要があります。そのため、教員や実習指導者が厳しく学生に対して当たってしまうこともあるでしょう。
しかし看護学校の教員などに聞くと、昔と違って実際のところあまり学生に厳しく指導はできないそうです。言葉による叱責が、場合によっては〇〇ハラスメントとされ、逆に学生や保護者から訴えられたり、学生さんが自主退学してしまうケースが増えているということです。

また学生の保護者からの監視も多く、成績やクラス配置、はては実習先の病院選択にも意見を言ってくることがあるそうです。学生だけでなく教員のストレスや負担もだいぶ大きいです。

 

学習内容はより高度に

年に数回ですが、看護学校で講義をすることがあります。講義のために学生さんたちが使う教科書などをよく見ますが、内容が濃いっ! そしてレベルが高いっ!!
私が学生だった20年前とは比べられないほど医療は進歩していて、看護のエビデンスも非常に多くなっています。一昔前に見られたような、習慣や感覚や経験だけで看護ができていた時代ではありません。それらを体系化し細分化し実践的に変化させ、いまの学生さんたちはより高いレベルで教育を受けています。

また学生さんたちのレポートを読むと、文章のまとめ力や観察力は非常に優れています。キレイな字で細かく書かれています。態度も非常にマジメで、こっちが気を遣ってしまうくらいです。もっと力抜いてもいいんやでー。

 

看護学生の精神的負担を考える

学生を取り巻く現場環境

もちろんどの分野でも学生は大変ですよ。私は看護の道しか知らないんで大きなことは言えませんが、特に3年課程の専門学校生は、学ぶことが多すぎて本当に大変な毎日です。他者の健康を守るはずが、いつの間にか自分自身の肉体的・精神的健康を損なっていくことがあります。

いろいろ問題はあるんでしょうが、何が原因かもよくわからなくなってしまいます。3年間では短すぎる気もするし、実習先の病院が協力的じゃないこともあるし、人間関係もなかなかブラックだし、看護師の仕事は3Kならぬ6Kとも9Kとも言われるし、なかなか理不尽なことを言う教員もいるし…。

 

いつか笑える日が来る…のかな?

確かに10年以上も働いてくれば、あの時こうだったなーとか、つらかったなーとか、いまはきつくても何年かすればゆとりも出てくるよ、とか言えたりもするもんです。でも、学生さんにとってはその「イマ」が本当につらいんですよね。

正看護師の資格は確かに強力で、そこまでえり好みしなければ仕事はたくさんあるし、そこそこの収入も得られます。3年ほど病棟勤務などで経験を積めば、また違った世界も開けてくるでしょう。

でも、いろんなことに無理して心と体のバランスを崩してしまう学生さんや、新人看護師も実際いるんです。そして自主退学や新人のうちに離職してしまうケースも多いんです。

看護師を辞めてしまう人を責める気はまったくありません。むしろ人生の早い時期に、自分の立ち位置を見極められて良かったと思います。そして少しでも看護や医療に関わった経験を、次の人生のステージに生かしてほしいです。

 

看護師だけがあなたの道じゃないかも

知り合いに、看護学校を中退した経験を持つ女性がいます。いろいろストレスを抱えて看護の道をあきらめたそうですが、結婚して数年たって、やはり少しでも医療の現場に携わりたいと思い、ある病院で事務のアルバイトをしていました。しかしそのうち患者さんへの対応能力が非常に高いことがわかり、ある部署が彼女を正社員として引き抜きました。看護とはまったく違う道ですが、彼女はいまその部署のリーダー的存在としてがんばっています。

あなたはまだまだ若いです。進むのも、ちょっと立ち止まるのも、いろいろ周りを見ながらゆっくり行くのも、後戻りするのも、違うドアを開けるのも、何をするにも遅すぎることはないです。

ただひとつ、ちょっとだけ先輩のアドバイスとしては、あなたがいま抱えている悩みや苦しみは、きっと同じクラスの隣の席の子も抱えている悩みかもしれません。その悩みを自分のほうから聞いてあげて、そして自分も聞いてもらってください。あるいはSNSでも何でもいいんで、少しでもつぶやいて心を開放してほしいです。

もうダメだと思ったら、あと一日だけがんばって、それでもダメだと思ったら、その時は親や友人や先生に話して、どうするか決めて下さい。最後に決めるのはいつでも自分自身です。

 

学生実習を終えて

さてさて、一日の実習が終わり、学生さんたちが今日の感想などを書いたレポートを私のところに持ってきました。みんな昼食時間やちょっとした休憩時間に書いたんでしょう、丁寧な字でびっしりいろいろ書いています。

とここで、唯一の男性メンバーであるA君のレポートを見ると、お世辞にもきれいとは言えない字で、正直何を書いているのかよくわかりません。日付も違ってるし、担当者である私の名前も違っています。それに気づいた教員や他のメンバーが「アワワ…」としていると、A君が大きな声で、「今日はありがとうございましたー!」と大きな声でニコニコ挨拶をしました。思わず笑ってしまい、その勢いで実習終了の印鑑を押してしまいました。

A君いいよー。頼むからそのまままっすぐ進んでくれ!

 

ゆーじん
ゆーじん

今回は以上です。よければその他の記事もご覧下さい。
それでは、グブリーサビラ!(またねー!)

コメント

トップへ戻る