現役看護師が教える内視鏡講座その1
胃カメラは口と鼻どっちが楽?

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ハイサイ! 沖縄ナースマンのゆーじん(@YJ_nurseman)です。

 

あなたは胃カメラ検査を受けたことがありますか?

病院で受ける検査の中でもなかなかハードルが高い検査の一つだと思います。想像しただけで「オエッ」ってなっちゃいません?

普段胃カメラや大腸カメラなどの、内視鏡検査業務に関わることが多い現役ナースマンが、胃カメラを少しでも楽に受けられる方法について考えてみました。シリーズでお届けするこの企画、第1回目は「口と鼻はどっちが楽?」です。

結論を先に書いてしまうと、「どっちが楽かはやってみないとわからない」です笑

次に胃カメラを受けるときの参考になれば嬉しいです。

ゆーじん
ゆーじん

それでは「ナステート」始まります。

 

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胃カメラについての基礎知識

どういう検査なの?

胃カメラ検査のことを正式名称では「上部消化管内視鏡検査」と言います。食道、胃、十二指腸を先端にカメラとライトの付いたファイバーで観察しながら、病変がないか確認していく検査です。胃がんなどを疑わせる病変があれば、ファイバーの先端からピンセットのようなものを出して、組織の一部を採取したり、必要なら病変を根こそぎ切り取ってしまうことも可能です。

胃がん予防の大切な検査です

 

どんな人が検査の対象なの?

基本的に胃腸や食道の痛みや不快感があれば対象となります。空腹時または満腹時の胃痛や張り、食べたものが胸の辺りでつかえる感じ、食後の胸焼け、吐き気、嘔吐、吐血などです。

会社の健康診断で胃カメラを受ける人は、概ね40才以上が対象となります。また自営業の方で、お住まいの自治体が提供する人間ドックを受ける場合は、基本的に年齢制限はありません。

胃カメラの一番の目的は、胃がんや食道がんなどの悪性腫瘍を見つけることと言っても過言ではありません。40歳以上で、一度も胃カメラを受けたことがない方はぜひお勧めしたいです。

 

時間はどれくらいかかるの?

人間ドックで胃カメラを受ける場合は、病変があるかないかを大まかに診ることが目的なので、実際に胃カメラが食道から入って、胃と十二指腸を診て、また食道に戻り、カメラを抜き取るまでにかかる時間は5分程度と短い時間で終わります。

外来受診をして、治療目的のために胃カメラを受ける場合は、胃を染色して病変を確認したり、病変を切り取ったりする処置がありますので、もう少し時間はかかります。しかしこの場合は、鎮静剤の注射をすることが一般的なので、眠っている間にいつの間にか終わっている、ということが多いです。

 

費用はいくらかかるの?

人間ドックで受ける場合は、サラリーマンやその家族なら胃カメラの値段込みで人間ドック受診のための費用負担があります。また自営業や個人事業主の方は、お住まいの自治体から補助を受けられる場合があります。会社の健保担当者または市町村窓口にご相談下さい。

外来で受ける治療目的の胃カメラ検査は、あなたが持っている保険証の種類や負担割合によって値段が異なります。また検査中の処置によっても値段が変わってきます。処置の内容によっては一泊程度の入院が必要になる場合もあります。医療事務スタッフとよくご相談下さい。

 

バリウム検査ではダメなの?

特殊な発泡剤を飲み込んで、体をいろんな方向に傾けながらレントゲン撮影を行うバリウム検査。あれってけっこうきついんですよね。個人的には胃カメラのほうが全然楽です。人間ドックの場合では、20代~30代の若い方ならバリウム検査でもいいと思います。それで何か異常が見つかったら、次は胃カメラ検査を受けるということになります。

しかし40代~50代以上なら胃カメラのほうが良いと思います。その年代の方がバリウム検査を受けると、大抵何かしらの異常が見つかります。そして胃カメラを受けるように勧められます。それなら初めから胃カメラを受けた方がお金も時間も節約できます。

 

経口的アプローチ

胃カメラを口から入れる場合

もともと胃カメラは、口から挿入する方法で行われていました。現在でも治療を目的とした胃カメラでは、口から入れることが多いです。
そのほうが胃カメラを操作する医師側からすると、視野が広く確保でき、処置もやりやすいのです。なぜなら経口用と経鼻用では胃カメラのファイバーの太さが異なり、経口用のほうが先端のレンズも大きく、より大きな視野で胃の内部を観察することができるからです。

 

メリット

メリットとしては前述した通りに検査をする側からいうと、いろいろな処置がしやすいというのが大きいです。

また胃カメラを受ける側からすると、基本的には鎮静剤の注射をしてから検査を行うので、眠っている間に検査が終わっているということが楽に感じるでしょう。

 

デメリット

口から胃カメラを入れるデメリットは、やはり喉を通るときにきついと感じることでしょう。

胃カメラを挿入する前に、喉にスプレー式やゼリータイプの麻酔をして、それから鎮静剤の注射もするのですが、人によってはなかなか鎮静作用が現れにくく、目がパッチリ覚めたままで胃カメラを飲み込まなくてはならないこともあります。また鎮静剤を使用すると、その日は車の運転をしないことが望ましいです。

また年齢が若い方は、胃カメラを飲み込む際にむせてしまう場合が多いです。喉という器官は異物が入ったときに反射を起こし、異物を外に押し出すという働きをします。特に若い方はこの嘔吐反射が敏感で、どんなに鎮静剤を使っても胃カメラが喉を通過する際に「オエッ」となってしまう場合が多いです。

 

こんな人に向いています

初めての胃カメラで緊張が強い方、眠っている間に終わらせてほしい方、または治療目的で胃カメラ検査を受ける方に、経口からの胃カメラをお勧めします。

 

経鼻的アプローチ

胃カメラを鼻から入れる場合

内視鏡検査の研究が進んで、より細くよりしなやかに曲がる胃カメラが開発されると、鼻から挿入することが可能になってきました。従来は直径が10mmほどだったのが、経鼻用胃カメラはその半分以下の細さで、細い鼻腔への挿入や、挿入時の違和感の軽減に役立っています。そのために経鼻的アプローチでは基本的に鎮静剤を使用しません。それだけ楽に胃カメラを受けることができるようになったのです。

 

メリット

鎮静剤を使わないということは検査を受ける側にとって、眠らずに自分でもモニター画面を確認しながら検査が受けられるというメリットになります。また鎮静剤や咽頭麻酔剤による副作用を避けることもできます。妊婦さんや授乳中の方でも検査を受けることが可能です。
また検査後は、すぐに食事ができたり、車の運転も行うことができます。

経口からではどうしても嘔吐反射が強い方でも、経鼻からだと「オエッ」とならずに検査を受けることも可能です。

 

デメリット

アレルギー性鼻炎や、検査当日に風邪症状がある場合は、鼻腔の奥が腫れているため、胃カメラが通過しにくいことがあります。無理に通過させようとすると粘膜を傷つけて鼻出血の原因となります。また血液を固まりにくくするお薬を飲んでいる方は、万が一鼻出血が起こった場合に、血が止まりにくくなる可能性があります。

その他、鼻中核湾曲症や副鼻腔炎などがある方も、鼻からの挿入は不向きです。事前によく医師や看護師さんと相談をしましょう。

 

こんな人に向いています

若い方で経口からだと嘔吐反射強かった方、自分でモニター画面を見ながら検査を受けたい方、検査当日に車を運転する予定のある方などが、経鼻からの胃カメラに向いています。

 

結論:口からか鼻からか

始めに書いたとおりに、経口からと経鼻から、どちらが胃カメラをより楽に受けられるのか、それはそれぞれ経験してみないとわからない、と言えます。それほど個人差が大きく、前回は鼻が楽だったが今回はきつかった。また病院を変えると口からでも楽にできたなど当日の体調や、検査を行う医師の技術力によるところも非常に大きな要素になるのです。

また、病院や人間ドック施設によっては鼻から入れる胃カメラを実施していないところも多いです。また経口からの胃カメラであっても鎮静剤を使用しない病院もあります。特に人間ドックで胃カメラを受ける場合は、事前に施設に経鼻からできるのか問い合わせたり、その施設で胃カメラを受けた人がいたら、どのような方法で検査を受けたのかよく聞いてみましょう。

 

最後に

ところで私自身も何度も胃カメラを受けたことがあります。個人的には鼻から入れるほうが楽ですね。終わった後にすぐに歩いたり、何か飲むこともできますし。それに私は歯磨きでも「オエッ」ってなるタイプなので、これからもできるだけ鼻からの胃カメラを受けたいです。

あなたもぜひ胃カメラを受けて、胃がんの予防に努めましょう!

 

ゆーじん
ゆーじん

今回は以上です。よければその他の記事もご覧下さい。
それでは、グブリーサビラ!(またねー!)

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